- プロジェクト概要
”弊社のクライアント企業である大手不動産建築会社(以下N社)は1980年代に東北地方で創業し、東北エリアの賃貸住宅市場で圧倒的なシェアを獲得。2011年の東日本大震災も乗り越え公共施設建設等で被災地の復興にも大きく貢献。現在は関東にも進出し、売上1000億円の達成も見据えられています。
ここから更なる成長のため現在社内で複数のプロジェクトが始動しており、その中の1つとして新たな土地活用事業を構築し、これまでの不動産経営の常識を変える新たな賃貸マンションブランドを日本の中心地東京で進めていくプロジェクトが始動。成熟した業界に風穴を開けるべく2022年の営業開始に向けて準備を開始しています。
- クライアントの声
東京レジデンス事業部 事業部長M氏
”当初は新規事業のブランディングを推進してもらうパートナー企業を探しており、弊社側で複数社とお会いさせていただいた中で唯一SiNCEさんからのみ「形だけの売上に繋がらないブランディングなんて全く意味がありません。我々はブランディングを含め、御社のハイパーグロースに拘りそれを実現します」と結果にコミットした言葉をいただけた。その後の提案も表面的なものではなく、リアルな現場を理解した本質的な物が多く、これから実際に営業を開始し売上を作っていく中で欠かせないパートナーだと思っています”
- クライアント課題
・商品開発課題
○成熟マーケットへの後発参入でも勝てる商品/サービスの創出
・DX推進課題
○データ活用の必要性は感じている中で、具体的な活用/推進方法の策定
○DXの推進で顧客体験価値の向上を進めるための人材と戦略が必要
・マーケティング推進課題
○東北とは異なる東京エリアで成功するための顧客アプローチ方法の確立
○限られたリソース内で効率的に顧客獲得ができるマーケティング戦略の立案
○ブランディング会社と推進する新ブランドが売上に繋がるかの外部検証
- 実施内容
・商品開発課題に対するアプローチ
○新ブランドが取るべきマーケットポジションの整理
■土地活用事業展開ブランドのポジションマップの作成
■新ブランドのマーケティング効率を最大化させるポジション設定
○ブランドの商品価値を高める連携サービスの選定と斡旋
■世界のIoT/不動産周辺サービスの最新動向調査
■各社とのアライアンススキームの策定と連携候補企業の斡旋
・DX推進課題に対するアプローチ
○DX推進を進めるためのグランドデザインとアーキテクチャ設計
■AIデータ分析プラットフォームInnovelを活用したデータ分析スキームの構築
○導入システムの選定
■CRM/SFA/MA/不動産管理システム等の現段階で最適な導入システムの整理
・マーケティング推進課題に対するアプローチ
○コスト効率の高いマーケティング戦略の立案と推進
■インバウンドマーケティング全体戦略構築/設計
■競合の顧客を種別分けし、種別ごとの認知経路/検討理由/購入決定要因を分析
■上記データを用いターゲット種別ごとの最適な集客手法を整理
■競合のマーケティング分析(サイト流入数、実施広告種別/内容、資料等)
■マーケティングターゲットの整理/設定と最適な獲得シュミレーションの策定
■セミナー企画案の設計
■新ブランドのPR戦略設計
■各種マーケティングデータ活用全体戦略設計
- 結果と今後の展望
商品企画やマーケティング戦略はほぼ確定し、2022年春の営業開始に向け新規事業開発はここから大詰めを迎えます。これまで作り上げてきた新ブランドのコンセプトを顧客にしっかりと伝えるため、各種制作物の構築をまずは推し進める予定です。営業開始後の2023年以降にはAIデータ分析プラットフォームInnovelを活用し、これまで不動産建築業界ではブラックボックス化されていた顧客、広告、売上、建築、管理等のデータを統合し、統合データを管理/分析する事でデータドリブンに改善していく仕組み作りや、業界初となる1つのIDで情報が全て統合された顧客カルテを構築し、各セクションで関わる社員や関連会社同士の情報連携は勿論、顧客自身も同データを確認できるようにする事で、打ち合わせの情報や建物情報、収支管理などがスマホ1台でできる不動産業界の新しい常識を作る挑戦を進めていく意向です。
[製品・サービス・技術 情報]
・インバウンドマーケティング全体戦略構築/設計
・AIデータ分析プラットフォーム Innovel