新規に市場を開拓する際に有効とされるマーケティング手法のひとつ。
フィリップ・コトラーが提唱し、現代における代表的なマーケティング手法として知られる。
競争優位性を設定するための3要素
セグメンテーション(Segmentation)
ターゲティング(Targeting)
ポジショニング(Positioning)
これらの頭文字をとってSTPと呼ばれている。
セグメンテーションとは、市場を細分化すること。
年齢はもちろんのこと、性別や職業、家族構成、国、地域、年収、趣味嗜好、性格など、ありとあらゆる軸が考えられるが、自分たちにとって意味のある基準で分類することが重要である。
ターゲティングとは、ターゲットとなる市場や層を絞り込むこと。
セグメンテーションで市場を細分化したあと、市場規模や状況、自分たちの強み、競合他社などを分析したうえで、もっとも最適な市場やターゲット層を決めるのがこの作業である。
ポジショニングとは市場における自分たちのポジションを明確化すること。絞り込んだ市場やターゲット層において、自社の競争優位性や提供できる価値を見定め、競合と差別化できるポイントを決める作業となる。
こうしたフレームワークを活用することで、市場やターゲットの具体的なイメージが固まり、自社の独自性や競争優位性の発見につながり、強固なブランドを築き上げることができるようになる。
なお、STPはS→T→Pの順序に立案することがオーソドックスになっているが、すべてはポジショニングありきなので、Pから考えるべき、という意見もある。