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12/8
予祝すればいいじゃないか

CATEGORY : 今日の一筆

UPDATE : 2018.12.08

文責 : 一筆太郎

今年の冬は暖冬だからダウンが売れないと12月に入る前の記事で読んだ。僕はそれを読んで、そうかダウンの売れ行きが下がるのかと思っただけだった。基本的に先のことを考えて生きていないのだから仕方ない。雨が降ろうが雪が降ろうが今日をしのげればそれでいい。そうやって40年以上もやってきてしまったものだからそのまま行くのだろう。この先に何が起こるのかなんて誰にもわかりやしないのだ。
 
そんな風に心の底で思っているような人間が会社をやってるのもおかしな話だと思う。会社は先のことを考えなければやってられない。10年続く会社は6%だと言われるし、今日を見て明日を考えるのが経営だと原田さんはいっていたし。ニトリの会長は株価予想の達人だと日経に載っていたが、そういう先読みの技術が経営には必要なのだろう。
 
僕には先読みの技術なんてないし、ブランディングと先読みはあまり関係しているように思えないが、前にあんたがやってるのは予祝だね、と言われたことがある。その時はじめて予祝という言葉を聞いた。予祝とは、前祝いをすることで、例えば春に花見をするのは秋に豊作があることをあらかじめお祝いしてしまうのだ。これをやっているのが孫正義なのだという。孫さんは30年後の世界をイメージして、やったー成功した!と思いっきり喜んでしまう。そうすると脳内では自分が成功しているのだからそのプロセスに起こることは他人からみると大変に見えようともへっちゃらなのだそうだ。
 
これは得意だ。意味のない未来への自信と成功するイメージはいつでもある。孫さんのように大きくなるならばもっと成功のイメージを大きく明確に持ってみるといいのかもしれない。先のことなんて読めなくたっていい。自分が成功するとわかってればそれでいいのだ。なんだかハッピー野郎のようだけど、そもそも花見をする日本人はハッピーな人たちなのだ。それでいいじゃないか。

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