パーティ会場のような騒音の中でも、自分の名前を呼ぶ声や自分が興味関心のある話は自然と耳に入ってくる現象のこと。
これは脳の「選択的注意」という機能がもたらす心理効果で、複数の情報の中から自らが注意を向けたものを優先的に処理するため、必要ではない情報をインプットしないようにシャットアウトする働きによるものである。
広告のキャッチコピーや、メルマガ、LPサイトなどのセールスツールでは、数多くの情報の中からターゲットに選んでもらうために、カクテルパーティ効果を活用した呼びかけを行うケースも多い。
たとえば、「港区にお住まいの方限定」など地理的属性に呼びかけるもの。
「中小企業の管理職が知っておくべき育成術」など、年齢や性別、職業などの属性に呼びかけるもの。
「どんなにダイエットしても太ももが痩せない人へ」など、悩みや目標などの心理的属性に呼びかけるものがある。
ターゲットの注意をひくためには、いかに自分のために情報だと思わせられるかが重要であり、そのためにはターゲットの詳細な分析や具体化、個別最適化などが鍵を握る。