最終的に購買を決定する権限を持つ人、あるいは組織のこと。Decision Making Unit(意思決定単位)の略。
売上拡大への近道は、DMUに対していかにアプローチできるかに左右される。一般消費者の場合はDMUがそのままユーザーになることが多いが、法人の場合は購買が決定されるまでに複数の人や部門、企業が関与している場合が多いため、DMUを正確に特定し適切にアプローチを仕掛けることが重要になる。
法人の購買意思決定には様々なプレーヤーが関わる。大きくまとめると、下記のように記すことができる。
■法人の購買意思決定時のプレーヤー
(1)発案者
購入の案件を持ち込む
(2)影響力保持者
購入の最終決定に影響を与える
(3)購買決定者
1、2により購入の可否、タイミング、価格等を決める
(4)購買者
実際の購買行動を行う
(5)使用者
実際に製品やサービスを利用するエンドユーザー
このようにプレーヤーが多い場合には、最終的に購買のゴーサインを出す人である(3)はもちろん、購買決定までのプロセスに携わる人全てがDMUであると言うこともできる。
その際、それぞれの立場によって重視するポイントが異なるため、それぞれ売り文句やアプローチ方法を変える必要がある。
法印の場合はDMUの把握やアプローチを間違えると営業活動が無駄になるリスクが高いため、DMUを取り巻く環境を理解して行動することが大切である。また、企業によって各部署のパワーバランスは異なるため、業界の慣習や通例にとらわれず、個々の企業に合わせた戦略を打ち立てることが重要になる。