マーケティングにおける製品の捉え方を表す用語。
日常生活において、私たちは製品を「属性の束」として捉える傾向にある。属性の束とは要するに、私たちが製品を見るとき「どのような素材、成分、デザイン、ブランド、価格などから成り立っているのか」という一つ一つの属性に注目するということ。
ところがマーケティングでは、製品はどのような便益(ベネフィット)を顧客に提供できるのかを考えることが重要である。例えば、栄養ドリンクの場合、どのような成分やデザインでできているのかではなく、人々はこの栄養ドリンクによってどのような問題を解決し、便益を得ているのかという視点で捉えなければならない。この考え方を「便益の束」と言い、マーケティングにおいては「便益の束」を考慮することが「属性の束」よりも大切であるとされている。