サービスストラテジーとは、サービスを提供する際の戦略のことを指す。
顧客(もしくはエンドユーザー)に対して、どのような領域でビジネスを行うのか、その領域で実現可能なサービスはどんなものか、サービス設計・開発・実装の有無などについて考える。
具体的には、下記のようなポイントを検討していく。
・自分たちは何ができて、市場ではどのようなポジションなのか
・自分たちの強みは何で、それは顧客の要望と合致しているのか
・適切なコストでサービスを提供できるのか
・必要な資源(ヒト、モノ、カネ、ナレッジ)が確保できるのか
近年、顧客の要求は、製品の品質のみならず、サービスにも重点を置くようになった。
その結果、多くの産業領域で、これまで表舞台であった「製品をつくる仕事」が裏舞台にまわり、「サービスの仕事」が表舞台の地位に就くようになった。
ジェームス・トウボールは、『サービス・ストラテジー』(ファーストプレス、2007年)の中でこのように分析、主張している。
また、トウボールは、サービスは「保存できない」という特性をもっており、これまでの生産効率を前提とするモノづくりマーケティングとは別の体系で考えなければならない、という理論も導き出している。