アメリカのネットマーケティング支援会社MODassicは、ペルソナを活用したユニークなコンテンツづくりで話題となった会社だ。
同社はコーポレートサイトで定期的にブログを更新しているが、そのすべての記事一つひとつにペルソナを設定しており、記事はそのペルソナのためだけに書かれているのだという。
その中でもヒットした記事のひとつが、「Vector, Raster, JPG, ESP, PNG – what’s the difference?」というもの。画像形式の違いをわかりやすく説明したハウツー記事だ。この記事を作成するにあたり、彼らは下記のようなペルソナを用意した。
名前:マーケティング・メアリー
職業:15〜50人規模の会社のマーケティングディレクター。部署にはメアリーとマーケティング部長(副社長)しかいない。
仕事内容:3年前にサイトを作ってくれたウェブ制作会社、フリーランスのグラフィックデザイナー、リスティング運用もお願いしているSEO会社と一緒に仕事をしている。複数のベンダーとやりとりを行い、管理する立場にいる。
悩み:会社のロゴのベクターファイルを取引先に提出するように言われた。しかし、ベクターファイルが何のことだかわからない。
上記のようなペルソナから、メアリーはgoogleで「ベクターファイルとは何か?」を検索することを予測し、メアリーが欲しい情報をすべて詰め込んだ記事を作成した。すなわち、ベクターファイルとは何か?に対する答えはもちろん、多くの画像ファイル形式に関する質問に答える記事を作成したのだ。すると、たったの1日でこの記事は600PVを獲得。さらに、訪れた人たちのメールアドレスを入手して一人ひとりに有益となる情報を送り続けたことで、1300の新規見込み客を獲得したのだ。