組織や企業の活動内容や設備、生産体制などを外部に公開すること。一般顧客向けに行われる施設見学会・工場見学会のほか、取引先業者やマスコミ向けに公開されるケースもある。
オープンハウスの目的としては、「企業理念の理解・浸透」「商品・サービスへの理解促進」「顧客とのコミュニケーションの創出」「広報活動」「地域社会との共生」などが挙げられる。
オープンハウスではありのままを見せるという建前を取ることが多いものの、実際にはオープンハウスを行うことを前提とした施設設計をする、目的を果たすためのシナリオを用意する、参加者の様々な質疑応答に答えられる社員や、外部へのプレゼンテーションに適した専任の社員を配置するなど、オープンハウスの成果を最大限に高めるための戦略を練ることが重要とされている。
また、見学者のセグメントに合わせて見学プログラムを変更したり、パンフレットなどの配布物を変えるなど、細かなチューニングもできるようにしておくと、より効果が得られやすくなるだろう。
オープンハウスは顧客と密なコミュニケーションを取れる貴重な機会であり、オープンハウス体験を通して理念・コンセプトの浸透や自社に対する愛着を増大させる絶好のチャンスであるが、一方でオープンハウスでの印象が悪かった場合のダメージも大きい。ブランドイメージを毀損することのないよう、案内や接客態度はもちろん、細かいところの衛生面などにも気を配る必要がある。