光沢感バイアスとは、人間が普遍的に持つと言われる「くすんだ物体よりも光沢感にある物体を好む」という特性のこと。
これは、原始時代にヒトが水を探すとき、泉や湖などの水面が光の反射で光沢を放っていたことから、人間のDNAに刻み込まれている特性だという。
実際に、光沢感のある紙と普通の紙では、そこに書かれている内容が同じであっても光沢感のある紙のほうが魅力的に感じるというリポートもある。
この効果は口紅や車、スマートフォンなどに活用されたり、印刷物や広告ポスターなどに活用されているケースが多い。一方、口紅を好む女性が必ずしも光沢感のある商品だけでなくマットな口紅も選ぶように、光沢感は唯一無二のセオリーではなく、あくまでも一般的な傾向だと認識しておくことも重要だ。