強力な販売力を武器に、強い仕入れ力や購買力を有すること。
他の購買者よりも有利な条件で売り手と取引する能力のことを指す。
大手全国チェーンなど、大量仕入れと大量販売が可能な販売者は、原材料の調達先や商品の調達先との価格交渉を有利に進められるケースが多い。それによって店頭での低価格を実現し、消費者をより多く集めることにつながる。
そして、さらに大量仕入れと大量販売が強まり、ますます競争力を高めることができる。バイイングパワーは大手にとって競争力の源泉であり、逆に同業の中小販売者にとっては大きな脅威となっている。
大手のバイイングパワーに対抗する動きとしては、中小販売者や単独小売店などが、同業の小売店と組織を作り、大量仕入によるバイイングパワーを発揮する「共同仕入れ」がある。