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【IPOの成功事例】ユーザーの93%が「買い物目的」で利用する画像検索サイト

CATEGORY : ブランディング成功事例

UPDATE : 2019.12.20

文責 : 一筆太郎

この記事のポイント

画像検索サービスから、ECモールへの見事な転換

ユーザーの93%が買い物目的でPinterestを利用するように

IPO直後から市場価格が高騰、14億ドル調達に成功

Pinterestはアメリカのサンフランシスコに拠点を置く画像検索サービスサイト

2010年に様々なソーシャルメディアからインスピレーションを得られるような画像シェアリングアプリとして登場。共同創業者でCEOのBen Silbermann氏のリーダーシップのもと、このプラットフォームのビジネス化に取り組んできた。
 
 
ビジネスに大きな変革の兆しが表れたのは、2018年のこと。

同社はユーザーの多くを買い物客に変えるために、ショッピング機能である「プロダクトピン」のインフラを導入した。

このアップデートではプロダクトピンに掲載された商品の最新の価格や状況がアプリに表示されるようになり、また売り手と直接リンクすることで、ユーザーは数クリックで購入が完了する。

さらに新規導入した「ショッピングのおすすめセクション」では、Printerestに掲載された様々なブランドと類似した商品や価格帯のアイテムを閲覧できるようになった。

この新機能により、小売業者のWebサイトへのクリック率が40%も増加
 
 
さらに下記のような非常に優れたマーケティングデータが明らかになった。

・ユーザーの61%が、「広告用のPin(企業が自社プロダクトの売り上げを上げる目的で投稿した画像)」を通じて新しいブランドや商品を見つけている

・ユーザーの93%が、購入商品を選ぶ目的でPinterestを使っている

・ユーザーの50%が、「広告用のPin」を見て購入意思決定をしている

・Pinterestのユーザーは、そうでない人と比べて消費に使う金額が29%高い
 
 
こうした実績から、Forbes誌で2018年の2月に発表された「今年利用するべき12のマーケティングのトレンド」のひとつにも取り上げられた同社。

2018年の売上高は、2017年の4億7280万ドルからアップして7億5590万ドル。月間アクティブユーザー数は昨年末には2億6500万となり、2016年の約2倍を記録。

一方、純損失は2017年の1億3000万ドルから昨年は6290万ドルにまで縮小した。
 
 
そして2019年4月、満を辞してIPOを実施。

公募価格は売り出す7500万株の1株あたり15〜17ドルと強気の設定だったが、4月18日の株式公開から市場価格は高騰し、一時は32%高に。14億ドルを調達する素晴らしい結果となったのだ。

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