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ただの文房具屋じゃないことを示すためのロゴ変更

CATEGORY : ブランドのデザイン

UPDATE : 2019.11.06

文責 : SINCE.編集部

1986年に設立されたステイプルは米国を拠点とする事務用品専門の小売会社。北米に1,500を超える店舗を展開している大企業である。

彼らは一般消費者向けに文房具などの事務用品を販売していたが、同時にオフィスシーンでのニーズを満たすために協力会社と連携してワンストップサービスの強化を図ってきた。

プライベートエクイティ大手のSycamore Partnersがステイプルを買収した2017年以降、その強化はますます進んできた。

そして、2019年のセールスカンファレンスで、ステイプルは新しいブランドイメージを発表した。

以前のロゴは、「L」を曲がったプッシュピンに見せるという遊び心があるものであった。

今回は、ワードマークの左にホチキスの芯にも机にも見えるアイコンを加えた。これはステイプルが文房具などの事務用品のみならず、デスクや椅子など広くオフィスシーンを支えるプロダクト・サービスを提供することを強調するものだろう。

アイコンが単独でロゴのように扱えるところも工夫の一つだという。

ロゴ変更のほか、ブランドの刷新の一環として、ステイプルは5つの新しい内部ブランドも作成。ターゲットブランドやディックのスポーツ用品など、自社ブランドに焦点を合わせた他の小売業者のページを取り上げて、売り上げを伸ばすことに成功した。

ステイプルの新しいブランドには、ノートブックとペン用のTru Red、社内技術サービス用のNxt Technologies、施設用品を提供するCoastwide Professional、家具コレクション、Union&Scale、オフィスの休憩室用の製品を販売する新ブランドPerkなどがある。

様々な側面からオフィスを快適にする製品・サービスの開発により、彼らはAmazonやCostcoといった巨大な競合に打ち勝つことを模索しているのだ。

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