ブランディング会社を経営されている方とお会いした。なにか協業できるところがあるのではないかと、人が繋いでくれたのだ。うちの事務所にわざわざ来てくれて情報交換をしたのだけど、交換どころか勉強になるばかりで、いかに自分が無知かを思い知ることとなった。
僕はブランディングは儲けるための手段だと思っている。儲からなくては意味がない。そのために戦略を立てて、広告費をなるべく使わなくてもたくさん認知させる方法を考えたり、商品の魅力が早く伝わる方法を考えたりするし、クリエイティブでそれを見える化して実現しようとする。僕にとっては、そういう一連のことがブランディングなのだ。
だが、今日お話を聞いて、僕が思ってるブランディングというのは、なんだかちょっと違うのかもしれないと思った。まずはブランドイメージを作り上げて、それを内部や外部に浸透させていくこと。お話を伺うと、それをブランディングと呼ぶのではないかと思った。
そういえば僕もブランディングはそういうものだと思っていた。広告の仕事でクリエイティブディレクターしていた時はそう認識していたように思う。なぜこんな風になったのだろう?そして、僕が思っているブランディングというのはブランディングなのだろうかと疑問に思い始めた。
お話を伺っていると、ブランドイメージをつくって浸透させることの重要性もすごくわかる。特にインナーブランディングは、社員の方々が自分の会社を好きになって、もっとよくしていこうという気分をつくっていく仕掛けをつくることでもあり、そういうことをすれば企業価値も高まるなと思って、聞いていてワクワクしてしまった。
心がグラっとしてしまったけど、僕は自分がやってることをブランディングだと思ってやるしかない。そう思うのだった。