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採用難の時代に、無名でも中小企業でも欲しい人材が獲得できる

CATEGORY : ブランディングを本に学ぶ

UPDATE : 2018.12.28

文責 : 山田歩

この記事のポイント

採用の分野でも、ブランディングが有効

認知度の低い中堅中小企業およびBtoB企業に最適

ブランディング予算の少ない企業も取り組める

『採用ブランディング』
深澤了著
幻冬舎メディアコンサルティング/2018年1月26日発行

採用難時代には、採用ブランディングが有効

昨今ニュースで、「少子化による採用難」とか、「採用難による企業倒産増加」などということを目にするようになってきた。

売り手市場なことは結構なことだけれど、冷静に考えると明るい未来のイメージとは程遠く、なんとも寂しい気持ちが湧き上がってくるのだ。

私自身バブル時代に就活や転職をしてきたので、就職や転職にそれほど苦労した経験がなく、90年代後半から2000年代前半に訪れた就職氷河期の時期は、「気の毒だなぁ」とか「自分だったら就職できなかったかもなぁ」などと思ったりしていた。

さて、昨今は少子化による採用難ということで、限られたパイから優秀な人材をとらなければならない。

学生も頑張るけれど、企業はもっと努力しなければならない。
それはそれで、フェアでいいんじゃないかなと思っていたところに、「採用ブランディング」なる本に出合った。

中堅中小企業、BtoB企業の
経営者および人事責任者必読の良書

ブランディングはかなりの万能選手で、企業のあらゆる場面に使えるパワーアップアイテムみたいなものだけれど、採用に特化したブランディング戦略があるとは正直驚いた。

読んでみるとインナーブランディングの一つであり、新卒時の優秀な社員採用はもちろん、社員のモチベーション向上や理念浸透、さらには企業イメージの向上からマーケティング力向上、ひいては売上向上とまさに良いことづくめである。

認知度の低い中堅中小企業はもちろん、地味な印象のあるBtoB企業の経営者や人事責任者には参考になる記述が満載で、ブランディングの汎用性、奥深さを感じる良書だと感じた。

母数を求めて、確率論的に優秀な人材を採用する従前の手法ではなく、すでにある自社の魅力を発掘し、見える化して、メッセージ化していくプロセスにはワクワクさせられ、

「自社に合ったいい優秀な人材が獲れそうだ」と思える本書は、一読の価値があると思う。

採用から始めるブランディングは、障壁は低く、予算も低く、しかし効果は高い。そしてずっと長く継続することで、永続的な企業力向上にもなる。まずは中堅中小企業にとって身の丈に合ったブランディングの手始めに、採用ブランディングは最適な手法だと思った。

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