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ブランディングにこそ、コンセプトづくりに役立つ

CATEGORY : ブランディングを本に学ぶ

UPDATE : 2019.10.13

文責 : 山田歩

この記事のポイント

はじめの一歩は、コンセプトから

コンセプトづくりは、ブランディングにも役立つ


『コンセプトのつくりかた 「つくる」を考える方法』
玉樹真一郎著 ダイヤモンド社/2012年8月2日発行

はじめの一歩は、コンセプトづくり

本書の玉樹さんは、任天堂で全世界9,500万台を売り上げた「Wii」のプランナーとして著名な方である。

現在は独立されてコンサルティング等を行っている玉樹さんは、幅広い業種や職種に役立つためのコンセプトのつくり方を本書で紹介している。
 
 
ブランディングとは一見関係がなさそうに思うかもしれないが、「0→1」を生み出す思考として共通点が多いので取り上げさせていただく。
 
 

玉樹さんは、コンセプトとは何かについてこのように語っている。

「世界にイノベーションをもたらす商品やサービスを企画しようとしている人。新しい会社を立ち上げようとしている人。新しい事業やイベントを仕掛けようとしている人。組織のとるべき戦略を立案し、進むべき方向を見定めたい人…などなど、

コンセプトとは、あらゆるスタートアップの現場に立っている人のためのものであり、あらゆる活動の原点であり、誰も見たことのないものを生み出したいと願うすべての人が、最初に知っておかなければならないものである」

そういった意味でもコンセプトづくりとは、ブランディングの発想にも生かすことのできる万能ツールであり、はじめの一歩でもあるのではないかと感じた。
 
 
 

時系列でわかりやすく楽しくコンセプトづくりを解説

コンセプトとは、広告業界やコンサルティング業界の人だけの専門用語ではないと玉樹さんは言う。

誰もが何かするとき、生み出すときに、最初に考えることが「コンセプト」であるとのこと。

そして、このコンセプトは、様々な業種の様々な立場の人を助けてくれると言う。

本書ではコンセプトづくりを「冒険の旅」と捉えて、「Wii」の事例をふんだんに取り入れながら、楽しくワクワク読み進められるような構成になっている。

■第1部  おりていく   コンセプトとは何か
■第2部  のぼっていく  コンセプトをつくる具体的なプロセス
■第3部  すすんでいく  コンセプトをどう活用するか

このような3部構成で、コンセプトづくりの要諦を紹介。

分かりやすい対話形式や会話形式などで、親切にファシリテートしてくれるので、読みやすいのがポイントだ。
 
 
また本書は「Wii」の事例をもとに進められるが、「Wii」に詳しくない筆者でも楽しく読み進めることができた。

コンセプト立案から、どのようにコンセプトを広げていくのかをここまで詳細に書かれた本は珍しいだろう。
 
 
著者である玉樹さんの語り口もやさしく、また自分自身の経験などもふんだんに取り入れられていて、親しみを持って読み進めることができる。

コンセプトづくりを学びたい人はもちろん、ブランディングを勉強したい人にとっても気づきの多い本だと思う。

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