企業やブランドが位置する市場において競争優位性となる要素のこと。創案者のゲイリー・ハメルとC・K・プラハラードはこう定義する。
「顧客に対して、他社には提供できないような利益もたらすことのできる、企業内部に秘められた独自のスキルや技術の集合体。」
そして、下記3つの能力をすべて有するものがコアコンピタンスにふさわしいとされている。
(1)顧客に何らかの利益を感じてもらえる能力
(2)競合に真似されにくい能力
(3)複数商品や他の市場に汎用できる能力
こうして導き出されたコアコンピタンスについて、さらに5つの視点で細かく現状分析を行うことが重要だという。
・模倣可能性=他社が真似できる可能性
・移動可能性=他の事業や商品に汎用できる可能性
・代替可能性=他の方法で代替できる可能性
・希少性=市場において珍しいかどうか
・耐久性=長期にわたって維持できる強みかどうか
分析によってコアコンピタンスの強みを磨き、弱みを改善していくことで、力強いコアコンピタンスが出来上がってくる。
コアコンピタンスは企業の大黒柱であり、ブランドエクイティの根幹をなすものだと言える。