インナーブランディングとは、「社内へ向けたブランディング」のこと。自社で働く社員やアルバイトなどのスタッフに、ブランドの理念や企業が進もうとしている目標、ブランドの価値などを知ってもらい、社内外の様々な効果につなげる施策である。
インナーブランディングの主な効果は以下のとおり。
1.社員の向上心・モチベーションアップ
自社のビジョンや理念、価値観などを共有・浸透させることは、社員一人ひとりの意識を向上させることにつながる。
「この会社の一員」という意識を持つことは、仕事の品質向上や生産性アップも期待できるため、多くの企業にとってメリットとなる。
2.離職率の低減
近年、離職率の高さから人手不足に悩まされる会社は多い。そのため、社員の意識を高めて離職率の増加を防ぐことが必要だ。ただし、会社側の一方的な押し付けではなく、社員の考えや想いに寄り添うことが大切である。
3.顧客満足度の向上
社員がブランドの理念や価値を深く理解することで、商品やサービスの新提案や改善提案が顧客目線のものに変わる。そのため、より顧客を満足させる仕事が生まれるようになる。また、社員が自社の良いところを顧客や家族、知り合いに正しく伝えれば、社会的な評判アップにもつながるだろう。