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差別化戦略【product differentiation】

CATEGORY : ブランディング用語集

UPDATE : 2019.03.02

文責 : SINCE.編集部

マイケル・E・ポーター(MichaelE. Porter)によって提唱された競争戦略の1つ。

ひとつの市場における製品やサービスについて、基本的な機能は同じであっても、デザイン面での付加価値やブランドイメージ、顧客サービス、プロモーション活動などによって、競合他社より優れていることを強調し、差別化を測ることで競争優位性を獲得する戦略のことを指す。

差別化の手法としては、「多機能化・高級化」「付加価値」「ブランド化」「付加価値サービス」などが考えられる。

差別化戦略は「顧客にとって価値が増加すること」が絶対条件である。自分たちがどんなに差別化に取り組んだとしても、顧客に認識されていない差別化、顧客に違いは認識されているが価値だと捉えられていない差別化は該当しない。

差別化戦略のメリットの1つに、競合他社との価格競争を回避できるという点が挙げられる。

差別化によって他の企業にはない商品やサービスを提供することになるため、消費者にとっては唯一無二の商品・サービスとなり、価格競争をしている競合に合わせて価格を引き下げる必要がなくなるのだ。

一方、差別化戦略で成功したとしても競合がその差別化した商品やサービスを模倣することで、差別化が図れなくなってしまうといったリスクも秘めている。

この状態に陥ると差別化のために投資した資金が無駄になるばかりでなく、新たな価格競争に巻き込まれてしまう危険性も孕んでいる。

その意味で簡単には真似することのできない差別化戦略を図ることが重要であり、成功したあとも競合の動向を常にチェックしておく必要があると言えるだろう。

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