ユーザビリティとは、商品・サービスを使うユーザーが簡単に、迷わず、ストレスなく操作できる状態を表す指標である。
特にウェブサイトやソフトウェアにおいては、ユーザーが必要な情報や商品を迷うことなく探すことができて、かつストレスなく簡単に目的の情報や商品に辿り着けるかを考えるのがユーザビリティの役目である。端的に言えば、「使いやすさ」「使い勝手」「操作性」といった意味合いで使用されることが多い。
国際規格の「ISO 9241-11」では、以下のようにユーザビリティを定義している。
「Extent to which a product can be used by specified users to achieve specified goals with effectiveness, efficiency and satisfaction in a specified context of use.」
(特定の目的を達成するために、特定の利用者が、特定の利用状況で、有効性、効率性、そして満足とともにある製品を利用することができる度合い)
ここで注目すべきは「特定の目的を達成するために、特定の利用者が、特定の利用状況で」という絞り込みをしていること。この定義を踏まえると、ユーザビリティとは単純な「使いやすさ」を追求するのではなく、「誰が」「どんな状況で」「どんな目的で」使うものなのかを特定した上で、それらの条件にとって最も最適な操作性を追求することが重要であると考えられる。