リーン消費とは、消費行動における様々な無駄や非効率が取り除かれた状態のこと。
リーンとはぜい肉をそぎ落とすといった意味であり、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のウォマック(J.Womack)らがトヨタなどの生産プロセスを研究し、そこから導き出された概念である。
リーン生産システムが実施されると、設備投資、スペース、在庫が節約でき、製品開発期間が短縮化できるなどの効果がある(多品種少量生産を前提としているので、標準化された製品の大量生産による効率化とは異なる)。
これと同様に、消費プロセスにおいても、待ち時間や問い合わせの反復など様々な非効率が存在しており、顧客の時間やエネルギーが消耗されている。
そこで、ウォマックらは、消費プロセスから非効率な部分を排除することでリーン消費が実現すると主張している。
リーン消費の実現を目指すことにより、企業は新たなビジネス・チャンスを見いだすことができるのだ。