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競争地位【competitive position】

CATEGORY : ブランディング用語集

UPDATE : 2019.08.06

文責 : SINCE.編集部

特定の企業が市場において占める競争上のポジションのこと。
1980年にコトラーが提案した競争戦略の理論で、マーケットシェアの観点から企業を4つに類型化し、競争地位に応じた戦略目標が打ち立てられる。

四分類の類型は以下のとおり。

「市場リーダー」
最大市場シェアを有する、業界を牽引する存在。自社のシェアを維持・増大させることはもちろん、市場全体の拡大も図る戦略が必要とされる。

「市場チャレンジャー」
第2位もしくは第3位の市場シェアを有し、市場リーダーに挑戦する存在。競合他社の弱点を狙うなどして、競争優位性を高める戦略が求められる。

「市場フォロワー」
下位の市場シェアしか有していない存在。マーケット1位を狙うのではなく、競合他社を模倣し、コストカットや生産効率向上などで収益を高める戦略が取られる。

「市場ニッチャー」
市場シェアは小さいが、特定のすきま市場で強みを有している存在。独自性や専門性を高めていき、高価格戦略や販売チャネルの限定などで収益を高める戦略が有効とされる。

コトラーの提唱に関連して、経営学者の嶋口充輝氏による、リーダーは全方位に向けた戦略を、チャレンジャーは差別化を、フォロワーは模倣と効率化を、そしてニッチャーは集中戦略を実施するのが基本方針と考える「嶋口モデル」も有名だ。

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