日本語訳は「経験経済」。エクスペリエンス(経験)を重視する市場経済を示す言葉。
現在の経済は、農業経済、産業経済、サービス経済を経て、経験経済に到達したとされている。
「農業経済」では作るだけでモノを売っていたが、「産業経済」になると製品を包装し、すぐ消費できる形に加工するようになる。そして飲食店のようにすぐに食べたり飲んだりできるよう、モノにサービスを加える「サービス経済」へと発展した。
「経験経済」に移行してからは、「経験」を販売するようになった。飲食店であれば音楽や華やかな雰囲気、くつろげる照明など製品やサービスに関わる全てをコーディネートした「経験」が求められる。
「農業経済」、「産業経済」、「サービス経済」、「経験経済」と経済の質が変わるにつれ、生産にかかるコストが増え、価格も上昇する。
そのため、「経験経済」では消費者に上質な世界観や完成された提案をすることがポイントで、一人ひとりのパーソナルな欲求に応えられることを訴求していく必要があると言われている。