フォーカスグループとは、新規商品・サービス開発に際して、消費者を集めて議論してもらい、市場ニーズを把握するマーケティング手法。
議論では司会者の進行のもと、参加者が特定のテーマについて自由に意見を交わし合い、その様子を調査員が観察する。グループの人数は5〜10人程度にすることが多く、少人数で発言しやすい環境を作ることで本音を引き出し、よりリアルで深いニーズを探ることが可能となる。
フォーカスグループの調査を有用なものにするためには、司会者のスキルが重要となる。参加者は自由に発言を交わしていると議論がテーマからしばし脱線することもあるため、適切に軌道修正する必要がある。一方、司会者が発言し過ぎると参加者の主体的な発言を抑制してしまう可能性もあるため注意しないといけない。
また、参加者の中に上司・部下などの上下関係や利害関係があると本音を引き出すことができないこともあるため、参加者の選定にも配慮することが大切である。