人間はサバンナに似た環境や景観を、他の環境や景観に比べて好む傾向にあること示す用語。具体的には、遠くまで視界が開けた開放的な景観や、木々が点在する環境、緑のある風景などである。
これは人間がかつて暮らすために必要な食料や水分がサバンナには揃っており、肉食獣から守るスペースや木陰も充実しているため、その他の環境に住んでいた人間よりも生存率が高かったことに関係すると言われている。つまり、快適で生存率を高める環境としてサバンナを求めるDNAが現代にも脈々と受け継がれているということだろう。
私たちが直感的に「綺麗だ」と思う庭園や風景画、「快適だ」と思う公園などは、こうしたサバンナの環境と似ているからかもしれない。オフィスや会議室に植物を置いたり、緑色を差し色にしたり、広告にサバンナのイメージもしくはサバンナを連想させるイメージを用いることは、直感的な快適さを生み出すのに寄与する可能性があると言える。