大数の法則とは確率論・統計学における極限定理のひとつで、「経験的確率と理論的確率が一致する」というもの。同一の試行を無限回行えば標本平均は母平均に収束するという定義付けである。
たとえば、サイコロを無限に回し続けると、出る目はどれも1/6に収束するということ。マーケティングにおけるデータ分析や定量調査も基本的にはこの原理が働くため、言うなれば数多くのサンプル数を確保することで、一般化される結果の正確さは増すということだろう。
大数の法則には、条件や状況が不変であればという前提条件がある。逆に言えば条件や状況が変われば当然ながら導き出される結果も変わるということ。ゆえに変化のスピードが増している昨今のビジネス界においては、データ量を確保することはもちろんのこと、定期的に調査を行うことや、できるだけ最新の情報を用いて分析を行うことが大切となるだろう。