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ホリスティック・マーケティング【horistic marketing】

CATEGORY : ブランディング用語集

UPDATE : 2019.08.30

文責 : SINCE.編集部

ホリスティック・マーケティングとは、様々なマーケティング活動を融和させることでマーケティング効果を最大限に発揮させようとする考え方のこと。

「horistic」とは「全体的」「総合的」といった意味を表す言葉。提唱者はフィリップ・コトラーである。

コトラーの定義によると、ホリスティック・マーケティングは主に4つの構成要素で成り立っているという。

・インターナル・マーケティング
経営幹部や社員など、組織内部の人間にマーケティングの教育や動機付けを行う活動。マーケティング部門の一部の人間だけでなく、組織全体でマーケティングへの理解を深めることが重要である。

・社会的責任マーケティング
組織の利益を追求すると同時に、社会的な課題解決に向けた貢献を行う活動のこと。事業の成功とCSRを両立させることが、今日の企業活動において欠かせないポイントとなっている。

・リレーションシップ・マーケティング
顧客との良好な関係を長期的かつ継続的に維持することで、顧客のロイヤルティを獲得する活動のこと。コトラーによれば、このリレーションシップとは顧客との関係のみならず、受発注関係にある業者、流通業者、その他様々な関係においても長期的かつ継続的に良好に保つことが重要であると指摘している。

・統合型マーケティング
いわゆるマーケティング・ミックスのこと。製品、場所、価格、販売促進といった4つの要素をうまく掛け合わせることで相乗効果を得るマーケティング活動である。

これら4つの要素をバランス良く融和させたマーケティング活動がマーケティング効果を最大限に発揮するためのポイントとなり、逆にどれかが著しく欠けていたり、ひとつの要素しか取り組めていない場合は、マーケティング効果を高めることは難しいというのが、ホリスティック・マーケティングの基本的な考え方なのだ。

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