事業拡大を目的に、今後の成長戦略の方向性を分析・評価するフレームワーク。
経営戦略の父と呼ばれる、イゴール・アンゾフが提唱した。
事業の成長を「製品」と「市場」の2軸に置き、さらにその2軸を「既存」と「新規」に分けて表すことで、次にどこへ進むべきかの方向性を定める際に役立てることができる。
このマトリックスには、大きく4つの方向性が導き出される。
■市場浸透戦略
現在の市場で取り扱っている製品の販売を伸ばす戦略。広告や値引きなどで既存顧客により多く買ってもらえるようにするなどの戦略が考えられる。
■市場開拓戦略
新規顧客を開拓し、既存製品の販売を伸ばす戦略。海外展開などの戦略が考えられる。
■製品開発戦略
既存の顧客層に向けて新しい製品を販売する戦略。既存製品のモデルチェンジやバージョンアップなどの戦略が考えられる。
■多角化戦略
新しい製品分野や市場分野に参入し、新しい事業を展開することで成長する戦略。ロボット開発企業が掃除家電の市場に乗り出すなどの戦略が考えられる。