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タイムベース競争【time based competition】

CATEGORY : ブランディング用語集

UPDATE : 2019.09.05

文責 : SINCE.編集部

「時間」の優位性による、企業やブランド間の競争のこと。コスト、品質に次ぐ第3の競争の軸として、1980年代にボストンコンサルティンググループが提唱した。

同じような価格や機能、品質の製品・サービスを購入する場合、すぐに提供されるものやいつでも購入できるもののほうが、利便性が高く顧客に選ばれる要因のひとつになる。同時に、同じ時間で効率良くより多くの企業活動ができれば、生産性が向上し、コスト競争力の面でも優位になる。

このように、時間を競争力の源泉と考えて、スピードアップや無駄な作業の削減、効率的な体制・フローづくり、リードタイムの短縮などに取り組むことをタイムベース競争戦略と呼ぶ。

この戦略によって得られるベネフィットは、価格プレミアム、生産性向上、リスク低減、シェア拡大の4つと言われている。

わかりやすい例は、24時間営業のコンビニエンスストアだろう。

近年はPB商品やポイントカード、コーヒー販売などで差別化を図る動きはあるものの、コンビニの基本的なビジネスモデルは、「どこにでもあって、24時間いつでも空いている便利な場所」というボジショニングを狙ったものである。

この利便性を武器にすることによって、コンビニはスーパーマーケットよりも高い金額で商品を販売することができ(価格プレミアム)、一大産業として全国に広がったのだ(シェア拡大)。

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