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ブランドとPR会社とアンバサダー

CATEGORY : 今日の一筆

UPDATE : 2019.02.01

文責 : 一筆太郎

ブランドをつくる上でPRはとても大きな存在だ。アル・ライズは『ブランドは広告でつくれない』という本を出していて、その中でブランドをつくるのはPRにかかっていることを述べているし、自らの会社でブランディングの仕事をする際もPRを重視している。
 
PRはパブリックリレーションの略で、基本的にはメディアとブランドをつなぐ役割である。テレビ番組や雑誌、ウェブなどさまざまなメディアにはコンテンツが必要であり、それを供給することがメディア側から求められる。
 
PRがいいのは、メディアに露出ができて認知が高まることだけではなく、メディアが第三者視点で情報を発信してくれる(ように見える)点だ。メディアには公平性が倫理的に存在する。ブランドは自社媒体で発信をすると、自分都合でいいことを言っているように消費者に捉えられがちだが、それがPRでメディアから発信されると第三者のお墨付きのような見え方になるのだ。
 
ブランディングは、世の中の空気感のようなものが大事なので、PRをうまく活用すれば投資効率を高くブランド形成することが可能になる。
 
 
今日は4KというPR会社の方に呼んでいただいてブランドを紹介してもらった。僕らのマガジンの記事を読んでくれたようで、TAHという帽子のブランドの記事がよかったと言ってくれた。ちなみにこの記事は響ちゃんが書いたものだけど、いま読んでみても響ちゃんらしい丁寧な書き口で好感が持てる。去年の6月28日の記事だからマガジンを始めたばかりの頃で、いろいろなブランドをきちんと紹介していこうという初心を思い出した。
 
4Kのプレスルームには若手のまだ大学生だという有望株のファッションデザイナーのブランドから海外の歴史と格式のあるブランドまで広く取り扱われていた。一つひとつ、日本のブランドを中心にご紹介いただいたが、4Kの方は丁寧にブランドのストーリーや世の中とブランドの関係などを教えてくれた。そのブランドに愛情を持っている様子が伝わってきて嬉しくなるし、PRはメディアとブランドをつなぐと書いたけど、人もメディアだと捉えるならば、ブランドを人から人へ伝えていく重要な役割を担っているのだと改めて感じた。
 
ブランドはブランドのトップが最強のアンバサダーでなくてはならないと原田さんに教えられたけど、ブランドアンバサダーをどれだけ多くつくれるかにブランドの成功はかかっていると言えるのかもしれない。それを実現する上でも、ブランディングはよいPR会社と組むことが大切なのだと思う。

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