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【コンテンツマーケティングの成功事例】シャネルのターゲット層を拡げる動画

CATEGORY : ブランディング成功事例

UPDATE : 2019.09.30

文責 : 一筆太郎

誰もが知るグローバルブランドのシャネル。同社は顧客ロイヤルティを高める方法としてコンテンツマーケティングを巧妙に活用している。

その中でも話題となったのが、2013年にYouTubeチャンネルで公開したコンテンツ「Inside Chanel」だ。

このコンテンツは、シャネルの創業者ココ・シャネルの人生やブランドの歴史を追ったショートムービー集。全12本の動画でブランドヒストリーはもちろん、ブランドに込められた思いや信念、こだわりなどをシンプルに伝えている。特にシャネルの代表作品である「The Jacket」ができるまでのストーリーや、シャネルの色や生地に込められた意味を解説するストーリーが人気で、100万回以上の再生数を記録した。

コンテンツ自体の魅力はもちろんのこと、コンテンツを効率良く届けることにも注力したという同社。当時はまだファッションブランドのYouTubeチャンネルの登録者数は業界的に少なく、シャネルといえどもオーガニックリーチには期待できない状況であった。

そこで、同社はターゲットをセグメントしてペイドリーチにまとまった予算を投入。この時、同社の主要なターゲット層であったセレブや富裕層、高めの年齢層を狙うのではなく、45歳以下の層で収入属性のランクもひとつ下げてアプローチをしたという。

その結果、新しい層にシャネルの本当の魅力を伝えることができ、1年程度で同社のYouTubeチャンネル登録者数は激増。当時YouTubeのブランドチャンネルでもっとも高いエンゲージメントを記録したそうだ。

ブランドの魅力を凝縮した動画コンテンツを作り、新しいターゲット層を引き込む。コンテンツの力を効率的に活用した好例と言えるだろう。

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