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新聞広告で話題!小学館「勉強マーク」の歴史を調べてみた

CATEGORY : ブランドのデザイン

UPDATE : 2020.02.03

文責 : 一筆太郎

2019年、小学館が読売新聞に掲載した広告が「読売新聞出版広告賞」の銀賞を受賞しました。

あのお馴染みの小学館のロゴで描かれた男の子と女の子が、外の世界に飛び出そうとしている大胆なアレンジがSNSを中心に大きな話題となったので、覚えている人も多いのではないでしょうか?

宇宙や空、原野、海底、未知の生物、未来の技術など、本の世界へと入り込んでいく子どもたちを表現することで、本に夢中になる楽しさ、「読書することのワクワク」を伝えたこの広告。

切り絵で描いた動画も非常にクオリティが高く、好奇心を刺激する内容で好評でした。

この小学館のロゴは「勉強マーク」と呼ばれています。

勉強マークが誕生したのは1927年のこと。

1920年代は大正デモクラシーの真っ最中で、教育分野でも子どもを型にはめた教育ではなく、自由でイキイキとした教育で伸ばそうという風潮が強くありました。

そのような時代背景の中、1922年に創業した小学館は、型にはまらない独創的な学年別学習雑誌を次々に創刊して大ヒット。世間に「教育の小学館」として知られるようになります。

こうした背景から、1927年に同社が発行する学習雑誌や教育関連書籍に印字するマークとして制定されたのが「勉強マーク」でした。

勉強マークは時代の流れに応じて、少しずつリニューアルしています。

1928年

1949年

1957年

2001年

2001年に改変されたのが、今現在も使われているマークです。

こうやって並べてみると、大きなモチーフに変わりはありませんが、時代を追うごとに少しずつ子どもたちの体格が良くなり、姿勢が正しくなってきている気がしますね。

ちなみに、小学館のマークといえば勉強マークであることに異論はないと思いますが、実は社員章として定められているのは「ひよこのマーク」と呼ばれるマークなのだそうです。制定されたのは1926年。勉強マークが制定される1年前のことでした。

勉強になりましたでしょうか?

またロゴにまつわる面白いエピソードを見つけたら、書いてみたいと思います。

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