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オウンドメディアの見直しは、言葉と向き合うことから始めよう

CATEGORY : 今日の一筆

UPDATE : 2018.11.05

文責 : 一筆太郎

外苑前で打ち合わせを終えると、
外はもうすっかり暗くなっていた。
雨も降っている。
 
傘をさしている人とさしていない人が半々くらいで
僕は傘を持っていなかったけど
それを心配する必要もなさそうだった。
 
歩き出してみると、
雨がとても冷たくて
冬が来たんだなと気づかされた。
 
冬の雨はなんだか痛い。
 
 
唐突だが、
最近、東京ラブストーリーにハマってる。
 
  
リアルタイムでみていたのかもしれないが
内容についてはまったく覚えていないので
初めてみるドラマのように新鮮だ。
 
 
ドラマの中で
主人公のカンチとリカが温泉に行って
夜道を歩くシーンがある。
 
カンチは「寒いから戻ろうよ」というのだが、
このとき二人が触れていた空気は
きっと痛かったのだろうな。
 

ドラマや映画を見ていて
その感覚まで伝わってくることはまずない。
 
逆に痛みを感じたときに
カンチが寒そうにしている映像が蘇ってきたことが
おもしろいなと思った。
 
 
 
打ち合わせはオウンドメディアについてだった。
すでに5年運用しているが
方針を改めようと動いているようなのだ。
 

僕がネットイヤーで働き出した頃
もう14年くらい前になるが、
まだWEBサイトは新しいメディアで
オウンドメディアを運営しているところは少なかった。
 

だが今は、オウンドメディアの数もずいぶん増えて
こういったオウンドメディアのリニューアルの相談も自然と多くなってきた。
 
 
 
アル・ライズ&ローラ・ライズによる著書
『インターネット・ブランディング 11の法則』の中で
インターネット上で強力なブランドを構築するためには
新しいカテゴリーにおいて一番手となることが
重要だと言っている。
 

この本が書かれたのが2000年だから
もうふた昔前のようで
当時はインターネット上ではカテゴリー1位のブランドが圧倒的に優位で
2位以下にブランド構築のチャンスはなかった。
 
今では二番手でも三番手でもブランド構築は可能だ。
 
 
だが、それでもカテゴリー1位が最も有利なことに違いはない。
 
 
インターネット・ブランディングにおいて
キーワードはこの上なく重要な要素だ。
 
 
多くの人々が口にしたり検索したりする
キーワードを支配できれば
そのWEBサイトは強力なブランドを構築できる。
 
 
インターネットの時代になって
ブランドはビジュアルではなく言葉の想起に変わったと言われる。
 
 
インターネット以前の時代、
ブランドには常に何らかの視覚的要素が備わっていた。
 
名称は最も重要な要素ではあったが、
視覚的要素もブランドの購入に影響を与えていた。
 
コカ・コーラのボトルの形やロゴデザイン、
マクドナルドの店の外観やロケーションなどである。

 
それがインターネット時代になると
こうした視覚要素は消し去られた。
WEBサイトを利用するのに必要なのは
言葉を打ち込むか声に出すかなのだから。

 
WEBサイトの名称がとても大事になる。
一般名称は勝つのが難しいし
ユニークすぎても覚えてもらえない。
 
 
オウンドメディアを見直す際には
現在のキーワードのコンディションをみること。
 
また、どのような言葉で思い出してもらえるブランドで
あるべきか考慮することが必要になるだろう。

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