自社の内部環境を把握し、強みや競争優位性を見出す分析手法。
経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Imitability)、組織(Organization)の頭文字を取ってVRIOと呼んでいる。
1.経済価値(Value)
自社の経営資源が市場において経済的な価値があるかを分析する。
この際に重要なのは、顧客が価値を認識しているかどうかということ。
どんなに性能や技術が優れていても、顧客にその価値を認識されていなければ意味がない。
2.希少性(Rarity)
自社の経営資源が市場において希少性を発揮しているかどうかを分析する。
希少性が高ければ競争優位性を発揮できるし、希少性が低ければ他社の参入を容易にする。
3.模倣困難性(Imitability)
自社の経営資源が模倣しやすいかどうかを分析する。
模倣しやすい場合、現状では優位性があったとしても競合に追いつかれる可能性を孕んでいる。
4.組織(Organization)
自社の経営資源を有効活用できる組織体制かどうかを分析する。
組織が整っていないと経営資源のメリットを十分に生かすことができない。
自社の経営資源が持つ強みと弱みを把握し、改善につなげることで競争優位性を高めるフレームワークがVRIO分析である。