レジのPOSデータやECサイトの取引データなどを参照し、「ある商品と一緒に購入された商品」の組み合わせを分析すること。
スーパーマーケットや百貨店、通販サイトのほか、クレジットカードサービスや外食産業などにも活用されている。
有名な事例に、「オムツとビール」がある。
アメリカのあるシステム会社がスーパーマーケットのPOS分析をしたところ、おむつとビールがセットで購入されていることを発見する。
母親がかさばるオムツを買うよう父親に頼み、スーパーに来た父親はオムツを買うついでにビールを購入しているのではないかという仮説が生まれた。
真偽のほどは不明であり、むしろ都市伝説的な扱いをされている話だが、このように意外な組み合わせから新しいインサイトを発見できる可能性を秘めている点が、マーケットバスケット分析の魅力だろう。
こうして得られた分析結果は、小売店におけるレイアウトや商品陳列、SALEチラシや商品仕入れ、通販サイトにおけるレコメンドサービス(この商品も一緒にいかが?など)などを検討する際に有効活用されているのだ。