バリューチェーンとは、企業が製品を設計、生産、販売、配送、サポートするために遂行する活動の集合のこと。
バリューチェーンは、企業を戦略的に意味のある活動に分解する強力なツールである。
企業の活動を分解することによって、一つ一つの活動を単なるコストとして見るのではなく、最終製品・サービスに何らかの価値を加えるべきプロセスとして捉えるようになる。
この視点を手に入れることで、企業は自らの事業の再定義ができるようになるのだ。
例えばスターバックスは、バリューチェーン分析でその強みが明らかになる。
スターバックスのバリュリューチェーンの活動を分解してみると、豆選び(仕入れ)→ロースト(製造)→配送保存(物流)→メニュー開発・マーケティング(販促)→サービス提供(サービス)となる。
スターバックスはコーヒー豆の選び方にこだわっている。ラテンアメリカやアフリカなどにあるサプライヤーと強い関係を築いていて他社との差別化がはかられている。
この視点を取り入れることによって、スターバックスはおしゃれなコーヒーショップではなく、コーヒー豆にこだわり抜かれたブランドだと定義づけられるのだ。