インターネット上でのビジネスで、2割のヒット商品の売上額よりも8割のニッチ商品の売上額のほうが上回るという法則のこと。
通常、多数の商品を販売するケースでは「20%のヒット商品が、全体の売上の80%を占める」というパレートの法則が働くケースが多い。
しかし、それはスペースの限られたリアル店舗での話。インターネットでは新しいページを作るだけで、ヒット商品以外の商品を無制限に紹介することができる。
それゆえ、あまり売れないニッチ商品でも数を増やすことでヒット商品の売上高を超える可能性があるのだ。
圧倒的な品揃えでニッチ商品へのわずかなニーズにも応えるAmazonは、ロングテールの法則の好例だろう。
「米アマゾンの売上の半分以上は、販売部数ランキングの40,000位から2,300,000位で支えられている」
という驚くべき事実が、この法則の正しさを表している。
ロングテールの由来は、商品を売上順にグラフ化したとき、売れない8割の商品群のグラフが細長い恐竜のしっぽのように見えることから。
2004年にアメリカWIRED誌に当時の編集長クリス・アンダーソンが掲載した「The Long Tail 」という記事が話題となり、パレートの法則を覆す定義として世の中に広まったのだ。