特定の市場や製品カテゴリーにおいて、ひとつの企業が複数のブランドを展開する戦略。
たとえば、ファストファッションにおけるファーストリテイリングのユニクロとGUであり、自動車産業における日産のリーフとノートである。
マルチブランド戦略のメリットは、
・各ブランドで複数のポジショニングを獲得して市場シェアを広げられる
・他社のシェア拡大や新規参入を防げる
・市場におけるリスクヘッジができる
・市場自体の活性化に寄与できる
などが挙げられる。
一方、デメリットとしては
・リソースが分散されるので、各ブランドの育成に時間がかかる
・各ブランドのポジショニング次第で、競合するリスクがある
といったことが考えられる。
マルチブランド戦略のメリットから考えると、比較的規模の大きい事業や、リソースの豊富な企業において、相性の良い戦略だと言えよう。