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理論&実務のプロである著者の真髄がシンプルに伝わる良書

CATEGORY : ブランディングを本に学ぶ

UPDATE : 2019.08.18

文責 : 山田歩

この記事のポイント

入門書にして、本格マーケティング書

ビジネスの上流に関わる事例を豊富に紹介


『「なぜか売れる」の公式』
理央 周著  日本経済新聞出版社/2017年8月1日発行

幅広い読者の「?」に応える、本格マーケティング書

ブランディングとは、何か? そしてマーケティングとは、何か?

これについて人と話し合うと、まさに十人十色で様々な意見が飛び交うことになる。その中で本書は、数多あるマーケティング関連の書物のなかでも、マーケティングの本質をリアルにわかりやすく説明している本であろう。理論と実践、その両方を熟知した実務家だからこそ、このような分かりやすいマーケティングの実践書が書けるのだと思う。

著者の理央周(りおうめぐる)さんの書籍はほかにも、「難しいことをわかりやすく」書かれたものが多く、氏のマーケティングに対する造詣の深さがビシビシと感じられる。言うまでもないが、「難しいことをわかりやすく」伝えることほど難しいことはなく、だからこそ理央さんの手腕が余すことなく発揮されていると思うのだ。

ビジネスの上流に関わる事例を豊富に紹介

位置づけ的には、マーケティングの入門書。レビューを読んでも実際にそのような認識の方が多く、またそれぞれの評価も高い。しかし本書は、広告、広報、マーケッター、ブランド担当者はもちろん、経営者などトップ層の方々、自営業者の方々にも非常に役立つのではないかと思う。なぜなら、ビジネスの上流に直結するような事例が多く紹介されているからだ。ゆえに事業の責任を持ち、決定権のある層にこそ響くのではないだろうか。

本書は、理論やフレームワークについての説明はもちろん、実行する際はどうしたら良いのか?ということまで事細かに書いてあるので、机上の空論ではなく、実際の事業に生かしやすいのが特徴である。一度しっかり熟読したのちに、本棚に置いて、たまにパラパラとページをめくっているだけでも、自らが抱えている問題の解決につながるアイデアが浮かぶ、そんな本ではないかと思った。

また部下や新入社員などのマーケティングの初心者に、わかりやすく教える教材本としても最適ではないだろうか。専門書と併せて読むことで、マーケティングの理論と実践が身につきやすいと思う。また、著者が本書で「ブランディングとは、マーケティングの中核にあるもの」と述べているように、ブランディングについて深く学びたい人にとっても気づきの多い書籍となっている。

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