共通する性質のブランドをまとめること。ブランド・グループ化ともいう。
花王のヘアケアブランドを例にすると、国内向けの「TSUBAKI」、「MA CHERIE」と欧米向けの「John Frieda」、国内・アジア向けの「Asience」、「エッセンシャル」などと、“流通地域”で分類することができる。
“顧客セグメント”では個人向けの「エッセンシャル」、美容院向けの「Goldwell」というグループ化。女性をターゲットにした「Segreta」、男性を狙った「サクセス」など対象の性別でまとめることも可能である。
グループ化の次元は顧客セグメント、流通チャネル、価格帯、品質、素材、使用用途など無数に存在し、業界や自社の状態を鑑みて選択することができる。
デービッド・アーカーはその中でも、「顧客セグメント」、「製品」、「品質」の3つは多くの市場の構造を規定するため、重要なグループ化の次元であると述べている。
ブランド配置を行うことで、これから注力すべきブランドやモレの有無を確認することが容易になる。
また、最適にグループ化されたブランド群は消費者・従業員の双方から理解されやすく、企画・製造から購買までのフローがスムーズに進みやすいとされる。