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ハインリッヒの法則【heinrich’s law】

CATEGORY : ブランディング用語集

UPDATE : 2018.11.11

文責 : 松山響

労働災害における経験則のひとつ。

1件の重大災害の背景には、29件の軽災害があり、さらにその背景には300件のヒヤリハットがあるというもの。

アメリカで損害保険会社に勤めていたハーバード・ウィリアム・ハインリッヒが提唱した法則で、その割合から「1:29:300の法則」とも呼ばれている。
 
 
もともとは災害防止のバイブルとして主に保険会社の戦略に役立てられたが、これはビジネスにおけるリスク管理の考え方としても活用されている。
 
 
ビジネスにおける1件の大きな失敗の裏には、29件の顧客や消費者からのクレームがあり、さらにその裏には300件のクレームにはならなかったが、社員による小さな失敗や顧客側が感じた不満がある。
 
 
こうした観点でリスクマネジメントを行うと、顧客からのクレームを迅速かつ適切に対処することはもちろん、顧客の潜在的な不満を如何に察知して対処するかも重要だろう。

・具体的には、顧客が気軽に意見や感想を言えるような場をつくる
・あるいは顧客同士で感想や不満などを言い合える場をつくる
・顧客からのクレームをチャンスと捉える社内風土をつくる
・クレームを逃さず適切にエスカレーションできる組織体制をつくる

などの施策が、1件の大きなビジネス的失敗を防ぐために必要だと考えられる。

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