イギリス発祥のスポーツ用品ブランドで、現在はアディダス・グループ傘下としてブランド展開している「リーボック(Reebok)」。
2019年、彼らのファッションカテゴリー「リーボック クラシック(Reebok CLASSIC)」とフィットネスカテゴリーで使用するロゴを2020年から順次統合すると発表した。
統合後はリーボック クラシックのロゴにアレンジを加えた新ロゴを使用することで、カテゴリーの境界をなくしていくという。
リーボックは何度もロゴをアップデートしてきた企業である。
2019年も、「ドロップアール」のワードマークの下に、シンボルマーク「ベクターロゴ」を配置したロゴへとリニューアルをしていた。
一方、フィットネスカテゴリーでは、三角形のシンボルマークをモチーフにした「デルタロゴ」を2011年から採用してきた。
ベクターロゴがストライプをモチーフにしていることでナイキや親会社のアディダスとどこか親和性を感じるのに対し、デルタロゴは個性的でそれらのブランドとの距離を明確にするものとして役立っていた。
しかし、今回の統合によってデルタロゴは基本的に使用しなくなる(クロスフィットアイテムやアメリカの総合格闘技団体UFCとの契約によるアパレルを含む一部商品では、引き続きデルタロゴが使用されるそうだ)。
今回のロゴ変更および統一は、ベクターロゴが生まれた1990年代リーボックへの回帰だと言われている。
1992年のロゴと見比べると、いくつかのアップデートが行われていることがわかる。
特にベクターロゴの上下の水平線を斜めから並行に変えたことで、ロゴの視認性は格段に高まったと言えるだろう。
そして、複数存在したロゴを一つに統一することで、ブランド認知をさらに高めていくことが狙いにある。
本格的な導入は2020年からだが、今年中に新ロゴに統合した限定コレクションを発売する予定だという。