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スープストック トーキョーのターゲットは「秋野つゆ」さん

CATEGORY : ブランディング成功事例

UPDATE : 2019.06.05

文責 : 一筆太郎

この記事のポイント

全国各地に展開するスープ専門店チェーンのSoup Stock TOKYO

秋野さんが好きになってくれるかどうか?

創業わずか10年で42億円の売上高に到達

全国各地に展開するスープ専門店チェーンのSoup Stock TOKYO

Soup Stock TOKYOは、スープ専門店としてトップにふさわしい知名度を誇る同店だが、その急成長の立役者となった伝説的な人物がいる。その名も「秋野つゆ」さん

この方はブランドオーナー?マーケティング部長?それとも店長や従業員?

その答えは「架空のお客さん像」、つまりペルソナである。
 
 
 

秋野さんが好きになってくれるかどうか?

秋野さんの人物像は以下のようなもの。

・37歳女性

・都内在住。駅チカまたは高級住宅街が行動範囲

・独身または共働きで経済的に余裕がある

・都心で働くバリバリのキャリアウーマン

・人のことはあまり気にしない

・社交性があるが、自分の時間を大切にする

・個性的でこだわりがある

・シンプルでセンスの良いものを追求する

・装飾的なものより機能的なものを好む

・フォアグラよりレバ焼きが好き

・プールでは平泳ぎではなくクロールで豪快に泳ぐ

などなど。

ダーゲットとなる人物のイメージやライフスタイルを事細かに設定して、架空の人物を作り上げた。そして、店づくりや商品づくりにおけるあらゆる判断を「秋野さんが好きになってくれるかどうか?」で決めていったという。
 
 
 

創業わずか10年で42億円の売上高に到達

化学調味料や保存料は不使用。価格は多少高くても品質にこだわりがある。商品パッケージも内装も服装も、シンプルで機能的なデザインに。出店場所は秋野さんが平日でも立ち寄れるオフィス街や駅ナカ、高級住宅街への動線に絞る。

など、秋野さんが喜んでくれることにフォーカスして、一貫性のあるブランドづくりを行った。

その結果、見事に秋野さんと同じような属性の都心で働く女性から絶大な支持を得て、創業わずか10年で42億円の売上高に到達。全国的にメジャーな飲食店へと成長を遂げたのだ。

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